今更『デスパレートな妻たち』の感想と挿入歌
こんにちは
今更…いや、今更というのもおかしいくらい昔ですが。『デスパレートな妻たち』を見終えたので、レビューを書こうと思います。こんな大作に手を出したのも久々で、「シーズン8か…先は長いな…」なんてナーバスな気分になったのも束の間、見始めたら面白くて一気に見終えました。感覚的にはシーズン1の1話〜3話くらいが長く感じましたが、そこからは割りとサクサク進みました。個人的にゴシップガールの中だるみよりは酷いシーズンもなかったように思いました。笑
『デスパレートな妻たち』(Desperate Housewives)
・あらすじ
本作は、郊外のウィステリア通りに住む“お盛んな”女性たちが巻き起こす波瀾万丈なエピソードの数々を、サスペンス、ミステリー、コメディ、お色気の要素を交えて強烈に描くコメディ・タッチのドラマである。(wikiより引用)
・感想(ネタバレなし)
面白い!根強い人気を誇る理由がわかるドラマでした。何よりあらすじにもあるようにサスペンス、ミステリー、コメディ、お色気、ラブコメの要素もいっぱいで、シーズンは長いものの飽きないっていうのがポイントのように思います。
一見ただのご近所付き合いなのですが、そのご近所さんは皆お互い秘密を抱えていて。時には一緒に秘密を抱えちゃったり。「あの人は幸せでいいよね〜」と見える人だって、一歩踏み込んでみたら想像と全然違ったり。子供を持って母親に変化していく様子や、離婚して強くたくましく生きたり、夫が逮捕されたり。なんかもう色々なんですけど、女性4人の人生を追ったら、確かに色々あるよねぇ。よくあるサクセスストーリーばっかりじゃない。そこがまたリアルで(ぶっ飛んでる所も多いですが)、派手な失敗だって沢山するけど、仕方ない。泣いたり笑ったり、大変だけどひとつひとつ超えていくしかない。ただその時に、何でも話せる友人がいてくれたらどんな失敗も、いつか笑い話になるかもしれない。そんな前向きな気持ちにさせてくれるドラマでした。
・感想(ネタバレあり)
あまりに長いドラマで、まとめるのが難しいので10個のポイントに絞って感想を書きたいと思います。
①個性派な4人、皆違って皆良い
性格が違う4人が見ていてとっても面白い。
左1 スーザン・デルフィーノ
慌てん坊でおっちょこちょい度No.1!不器用で人に嘘をつけないし、人を騙すことも苦手。素直すぎて見ていてモヤモヤすることもあるんだけど、良い人だから憎めないタイプ
左2 リネット・スカーボ
元キャリアウーマンのしっかり者。双子2人が幼い頃は結構見ていられないくらいヒステリックだったけど、そこもまたリアル。負けず嫌いだけど人を馬鹿にしたり見下したりしない、自分のダメな所も友達みんなに素直に曝け出す女性。友だちになりたい。
左3 ガブリエル・ソリス
元モデル。作中、「ああ可愛い〜!!」と思って観てました。そして私はこのガブリエル夫婦が一番好きでした。彼女はワガママだけど、思ったことをすぐ口に出しちゃうから嫌味がない。一番正直者かなと思います。
右 ブリー・ガン・デ・カンプ
完璧者ブリー。こういう人っているなぁなんて最初ちょっと引いて見てましたが(笑)だんだん友人らに心の中を見せるようになって、そこから凄く好きになりました。完璧主義者なだけあって、一番の頑張り屋さん。責任感も強く、善と悪の線引もしっかり。子供、友人のためなら何処までもしてやるっていう男気も感じられました。一番恋多き女性ですね!
②ウィステリア通りの治安の悪さは異常
最終回、スーザンがこの街を出るシーンがありました。そこでこのドラマの作中で死んだ人達が思い出と共に蘇るというシーンがありましたが…
「え!?死にすぎじゃない!?」
と思ったのは私だけじゃないはず。ウィステリア通り、一応設定はそこそこ高級住宅だったような。メアリーアリスは自殺するし、そこには人殺しが引っ越してくるし、ブリーの夫は薬を盛られて死ぬし、カルロスのお母さんはひき逃げにあうし、マイクはココで撃たれるし…思い出したらキリがない!
③ガブリエル&カルロスカップルが大好き!
このドラマ、ドラマとはいえど色んな夫婦の日常(?)を覗き見ることが面白いです。くだらないことでイライラして喧嘩したり、その夫婦ならではの仲直り方法があったり。子供の叱り方だって全然違う。ガブリエル&カルロスは娘に溺愛してたけど、リネット&トムは双子を怒りで沈めてました。(おてんばすぎたというのもあるけれど!)旦那の愚痴を女友だちに話しても、怒る人と怒らない人がいたり。皆全然違うなぁと、当たり前のことですが再認識。
中でも印象に残ったのは、カルロスの目が見えなくなった時にガブリエルが1人で頑張って家事や子育て、仕事をしているのがとっても印象的でした。そんな時期も超えてさらに2人の愛は深まったように思います。何よりガビーの可愛さと、わがままなガビーを心の底から愛するカルロスの器の大きさ!この2人のカップルが私は大好きです!
懐かしき「ヤバイ!カルロス帰ってきた!」のシーン。この高校生時代のジョン、かっこよくて大好きです^^お金持ちになってから更にかっこよくなってビックリしました
意地悪な市長と結婚したりもしてましたね。本当に一瞬ですが。笑
④セクシー代表のイーディの死は悲しかった…
イーディの死は個人的にショックでした。今までの回想シーンみたいなのも涙を誘ってズルいなぁと思って観てました。最初はマイクの取り合いでスーザンを目の敵にしていて「強気な女性だ…」なんて思ってましたが、実際は友だちがいなくて寂しがっていて、普通の女性。人恋しいが故に恋愛体質なのかなとも。実際ポーカー仲間に入れて貰ってからは男性よりも友情を重んじるようなシーンも幾つかあり、観ていくにつれ好きになったキャラクターです。
そして彼女、女友達との付き合いはちょっと不器用ですが、異性相手になると敵なしですよね!(マイクには敗れましたが・・・)なんといってもセクシー。車一台洗うにしてもセクシー!これは他のキャラクターにはない強みでした。事故とはいえ、スーザンに家を焼かれてしまったのは不幸でしたね。
⑤子どもたちがまたひとクセ?いやふたクセありまして
子どもたちと言って一番最初に浮かぶのは…リネット&トムの最初の双子のこの2人、ポーター&プレストン!この双子、子供の頃から本当におてんば!騒ぐわ人の家のもの盗むわ本当に元気いっぱいで、リネットはへとへとに…しかも成長してからも全然自立せず、面倒見のよいリネットに甘えっぱなし。追い出したら近所の家に居候したりともう文字通りメチャクチャな2人。でも、手がかかる子ほど可愛いっていうように、なんだか二人ともはっちゃけてて可愛いんですよね。子役の双子もまた可愛かったです。
続いてはガビー&カルロスの長女、ホワニータ。「全然ガビーに似てない…」と皆が思ったと思いますが、実際にガビー&カルロスの子供ではありませんでした。でも赤ちゃんから育てあげたんだもの、手放すなんて出来ませんよね。実際のガビーの娘はバッグや宝石が好きでオシャレも好き。ガビーも自分と似ていることに喜びを感じ、会えなくなった時は人形を買ってどこまでも連れ歩くという奇行を行うほど心病んでいました。見た目や物の好みはガビーと違っても、わがままで愛らしい性格はガビーそっくりに育ったホワニータ、私はとっても可愛いなぁと思います!
スーザン&カールの娘、ジュリー。優等生ジュリー。スーザンみたいなちょっとおっちょこちょいのお母さんを持つとシッカリ者の娘になるのかな?ハイスクールまでは「子供の鏡」みたいな女の子でした。大学進学と当時にかな〜り年上の彼氏を連れてきたり、リネットの息子・ポーターとの子供を出産したりとかなり後半は荒れ模様。でもしっかりした女性ですよね。
リネットの双子も相当荒れてたけど、ここも大変でした。ブリー&レックスの子どもたち。アンドリュー&ダニエル。完璧な母親を持ち行動は監視&制限されていたせいなのか、親の目を盗んで悪さを繰り返す子どもたち。アンドリューがゲイだという事実を最初受け入れられずに苦しんでいたブリーですが、これを「私の息子だもの。自慢の息子よ!」と受け入れられるようになって、ブリーは一皮剥けたように思います。ダニエルもまた問題児でしたが、なんだかんだ会社をやって(アダルトグッズ!)楽しく過ごしてるし結果オーライですね。
ブリーが会社を立ち上げた時にアンドリューが頑張って支えているのも、昔のアンドリューを知っている身としては嬉しいです。アルコール中毒なんかもありましたが、ブリーとアンドリューは途中から二人三脚で頑張っていました。
一番闇が深いのはポール・ヤングの息子、ザックですね。彼は母親の自殺や過去の実親に育てられていないこと、様々なシチュエーションが重なり複雑な性格になってしまいました。一時はジェリーを追いかけてみたり、挙句の果てにはガブリエルに贈り物をしたりと、成長してもどこか的外れ。根は悪い子じゃないんだろうけど…でもひとクラスに一人はいるかな?という内向的な男の子でした。
⑥一番ムカついたのはトムの不倫
シーズン8もあれば色々。色々ありました。でもこれが一番ムカついた!トム&ジェーンの不倫です。アメリカの婚姻文化がわからないからなんとも言えないけど、堂々といちゃいちゃするものなのですね。(そういえばS1の冒頭で、カールも彼女を車に乗せてドヤ顔してましたね)
とはいえ、リネットはトムの事が好きで忘れられない。彼女は裏で色々努力してるのにトムは新しい彼女に夢中…。そりゃね、子供を4人も育てあげたら身なり綺麗にしてるのは難しいよ。しかもあんなおてんば双子。仕事だって続けたくても続けられなかった。対してジェーンは娘が一人いるもののキャリアウーマンで綺麗に着飾ってますが、それを比較しないでください!あなたの子供を育ててるんだから〜!!あなたが会社のその立ち位置まで上り詰めるまで支えてきたのは誰かわかってんの〜!?…と、此処に私のイライラを書き連ねてみました。この怒りが伝わりましたでしょうか^^?笑
最終話ではリネットと感動的なシーンがあったので怒りはそこで相殺!ですが見ていて腹立ちを隠せませんでした。笑
⑦こんなご近所さんが欲しい!
リー&ボブのカップル。不動産と弁護士のお二人、途中でウィステリア通りに引っ越してきました。中性的なリーはガブリエルと仲良くなったり、ボブは弁護士という仕事柄カルロスの事件やあらゆるウィステリア通りの事件に関わっていったり…2人がウィステリア通りに馴染むのはあっという間でした。2人は一度離れますが、ガビーが仲を取り持つことで復縁。養子にも恵まれ、とってもお似合いなカップルです。ガビーが家出をした時も2人暖かくおうちで出迎え、パーティーをしてくれる優しさ!こんなご近所さんがいたら心強いなぁと思います。
⑧カレンの優しさに皆が救われる
カレンが罪をかぶったことで、皆が救われました。この瞬間は感動もの。
⑨ブリーは最も恋多き女性でしたが結局誰と結ばれたんだっけ?
途中自暴自棄になり、毎日男性をとっかえひっかえしていた事もあり最も恋多き女性はブリーでした。そんなブリーを最後に射止めたのは、敏腕弁護士のトリップ。(海外ドラマ『チャック』のお父さんでお馴染み)
▼そんなブリーの歴代彼氏をどどど!とご紹介
オーソン。洋風唐沢寿明(と私は呼んでいます)オーソン、カッコイイですけど重めでしたね。ブリーの仕事にまで文句言いだしたらだめでしょう!
チャック巡査長。イケメン!一番好きです。
個人的にタイプなのでもう一枚^^笑
そうだそうだ、カールともありましたね。懐かしい…ブリーのことで争って?カールは死亡、オーソンは下半身付随に。罪な女性ですね〜
この若者、個人的に応援してました
ジョージ…一番ストーカー体質で気持ち悪かった。(海外ドラマ『リベンジ』に出演)
振り返るとブリー、数々の恋愛。
⑩ずっと変わらないオープニング
このオープニング、最初から最後まで一緒で良かったです。「デス妻はじまる!」みたいな感じ。多少中だるみしたものの最後まで面白く観ることができました。見終えたのが二ヶ月程前なため&長過ぎるため、あまりこのエピソード!というふうに細かくピントをあてたレビューが書けなかったのが残念ですが、私はとても好きなドラマです。見た目はガビーが一番好きだけど、中身はブリーが好きです。勿論皆違って皆良いのですが。面白い作品に出会えたことに今日も感謝です。当たり前だけど、人気ドラマってやっぱり面白い★と再確認した作品でした。
ではでは
挿入歌については後日追記します。